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2022-02-02 21:55:00

脚の開脚は本当に必要なのか

皆様いつもご利用いただき誠にありがとうございます。本日のテーマは「脚の開脚は本当に必要なのか」です。

野球を行われている方の中にも球速を上げるには「開脚が必要だ」あるいは「頭が床につくまで開脚ができないと練習に参加できない」など耳にすることもあるのではないでしょうか。

バレエ、ダンス、ハードルなどを行われておられる方は、当然ながら脚を高く挙上する場面も多々あるため開脚を行えることは必要なことだと思います。

しかし、野球などにおいて本当に胸が床につくまでの開脚が必要なのか疑問に思われることはないでしょうか?

野球は脚を大きく挙上できる能力よりも、股関節(骨盤)や体幹の回旋が重要になります。

もちろん股関節の可動域はスポーツ選手にとって最も重要ですので、腰が丸くなるほどお尻やハムストリングスの柔軟性が低下していれば修正は必要です。

しかし、大きく開脚することだけが目的となって、腰や骨盤の機能低下が生じる例も多々あるので注意が必要となってきます。

開脚が大きくできるということは、股関節の内転筋やハムストリングスなどが伸長されますが、そればかり過剰に行っていると骨盤の下側が広がることで体幹がつぶれ、インナーマッスルが機能しにくくなることで体幹が不安定になっている方も数多くみられます。

また、ここではあまり詳しく記載しませんが、骨盤の下が開くことにより内臓なども下がり、上半身への影響も出てきます。

大きく開脚が必要となるスポーツ競技においては、積極的に開脚を行うメリットがあるかもしれません。しかし、開脚ばかり過剰に行ったのでは全身に悪影響を及ぼしてきます。

開脚を行った後には必ず股関節が内転方向にも十分可動するかどうか確認し、制限があれば修正するといったことを行わなければ、体幹の安定が失われやすくなり必ずパフォーマンスに悪影響が出てきます。

やはり、ストレッチにしても現在の状況をみながら、あなたに必要なものを選択し進めていくことが重要なのではないかと考えます。


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