スポーツ選手と呼吸の関係|広島のスポーツ整体フィジカルデザイン
BREATHING & PERFORMANCE
スポーツ選手と呼吸の関係|広島のスポーツ整体
フィジカルデザイン
呼吸が変わると、身体が変わる。体幹・筋肉・パフォーマンスすべてに影響する呼吸の本質。
あなたは、自分の呼吸が正しく行えていると思いますか?
息苦しさを感じていなくても、実際に体幹の動きを細かく確認すると、呼吸が思いのほか浅く非効率になっているケースは少なくありません。呼吸は無意識に行われるため、自分では気づきにくいのです。
呼吸は単なる「酸素の取り込み」ではありません。体幹の安定、筋肉の緊張コントロール、さらには技術の精度やパフォーマンスにまで直結しています。このページでは、スポーツ選手が知っておくべき「呼吸と体幹・パフォーマンスの関係」を解説します。
SECTION 01|BREATHING AWARENESS
意識されない呼吸の異常——気づかないまま低下していく
「何となく上半身が重い」「深呼吸しても気持ちよく吸えない」という感覚は、呼吸の効率が落ちているサインであることがあります。痛みや明確な不調がないだけに見落とされやすいのが、呼吸の問題の特徴です。
こうした状態を放置していると、酸素の取り込みが減り、動作中に余分な筋肉を使わなければならなくなります。結果として、早期の疲労やキレのなさにつながっていきます。
SECTION 02|MUSCLE TENSION
筋肉の過剰な緊張が感覚を鈍らせる
競技を続けるなかで、身体の表面にある大きな筋肉(アウターマッスル)が過剰に緊張した状態が慢性化していることがあります。この過剰な緊張が関節の動きを制限し、インナーマッスルの中にある「動きのセンサー(固有感覚)」からの情報が脳に届きにくくなります。
その結果、身体が動きにくくなっているにもかかわらず、自分では「普通に動いている」と感じてしまう状態が生まれます。
呼吸においても同じことが起きます
胸郭の動きが制限されていても、感覚が鈍くなっているため気づかず、浅い呼吸が当たり前になっていきます。この状態では、十分な酸素の取り込みや二酸化炭素の排出が難しくなり、持久力の低下や動作感覚の鈍化が生じます。技術的な精度にも、確実に影響が出てきます。
SECTION 03|BREATHING TYPE
腹式か胸式か——正しい呼吸の考え方
一般的に、腹式呼吸は「良い呼吸」とされています。息を吸うときに横隔膜が下がって腹部が膨らみ、呼吸補助筋(首まわりの筋肉)への負担が減るため、換気効率の良い呼吸パターンといわれています。
ただし、注意が必要な点があります。腹部だけが動いて胸郭がまったく動いていない場合、吸気量が少なくなっていることがあります。腹式呼吸ができているからといって、それだけで十分とはいえないのです。
SECTION 04|DRAW-IN MYTH
ドローインの誤解——お腹を硬くすることの弊害
ピラティスやトレーニング指導の場面でよく聞かれる「ドローイン(スクープ)」は、お腹をへこませた状態で動作を行う方法です。一見すると体幹を安定させているように感じますが、常時お腹をへこませて硬くした状態では、全身に過剰な緊張が走りやすくなります。
大きな腹筋に過剰な力が入ると、インナーマッスルによる細かいコントロールが妨げられ、本来の体幹の安定性が得られにくくなります。身体をしなやかに使えなくなり、動作のスムーズさが失われていきます。
SECTION 05|SPORTS & BREATHING
息を止めると全身が固まる——競技別の影響
驚いたとき、力みたいとき、人は無意識に息を止めます。スポーツの場面でも、重要な局面になるほど呼吸が止まりやすくなります。息を止めると短期的には筋力が出ているように感じますが、全身が硬くなり、動きの伝わりや滑らかさが失われます。
常習的に息を止めて動作を行うと、全身の効率的な動きのリズムが乱れ、動きながら感覚を得ることや判断することも難しくなります。
息を止めずに動作を行えるよう、普段の練習やトレーニングから意識しておくことが大切です。
SECTION 06|WHAT CHANGES
呼吸が整うと何が変わるか
体幹のコンディションが整い、呼吸がスムーズになると、競技において次のような変化が現れてきます。
身体の重さやだるさが減り、動き出しが軽くなります
高強度の運動での持久力が上がり、後半までパフォーマンスを維持しやすくなります
動作中に余分な力が抜け、技術的な動きの精度が上がります
緊張や重要な場面で、呼吸を保ちながら集中しやすくなります
疲労からの回復が早まり、練習の質が上がります
SUMMARY
まとめ|スポーツ選手と呼吸のポイント
スポーツ選手として知っておくべきポイントは6つです。
呼吸の乱れは自覚しにくい。痛みや息苦しさがなくても、呼吸の質が低下していることがあります。
筋肉の過剰な緊張が感覚を鈍らせる。アウターマッスルの緊張がインナーマッスルの働きを妨げます。
腹式呼吸が基本だが、胸郭が動かないのは問題。腹部と胸郭の両方がスムーズに動く呼吸が理想です。
ドローインでお腹を硬くするのは誤り。体幹の安定は「力を入れる」のではなく「余分な力を抜く」ことで得られます。
呼吸を止めると全身が固まり、動きの質が落ちる。すべての競技に共通する重要なポイントです。
体幹の動きを根本から整えることが、呼吸改善の最も確実な方法。呼吸「だけ」を練習しても限界があります。









