4スタンス理論の解説
フィジカルデザイン スポーツ整体 > コンディション・ケア > 4スタンス理論の解説
4スタンス理論とは
4スタンス理論は、廣戸聡一さんが創案した身体理論です。ヒトは、カラダの使い方において各々の特性があり、それを4つのタイプに分類したものが4スタンス理論です。
立っている状態で、足の裏の基点がタイプによって4ヶ所存在するとされており、4スタンスと呼ばれています。4スタンス理論は、あなたのスタンスに合わせた姿勢や動きをとることで、さまざまな動作がスムーズに、効率よく行えると考えられています。
しかし、今までのトレーニングや身体の使い方、あるいはコンディションの状態により4タイプの診断を見誤る場合があります。 そのため、自分は「○○タイプ」だとして決めつけてしまい、その他は誤っていると先入観を持つことは避けていただきたいと思います。
4スタンス理論を実践する場合、試行錯誤していく中で、あなたに「しっくり」くる動作を見つけていただきたいと思います。
4つのタイプ
A1 重心がつま先の内側タイプ(クロスタイプ)
● 重心:つま先の内側
● ポイント:みぞおち、肘、膝、人差し指、中指
● 動作:肩と腰のラインがねじれて動く(クロスタイプ)
● 選手:イチロー、ダルビッシュ、マイケルジョーダン、福士加代子
A2 重心がつま先の外側タイプ(パラレルタイプ)
● 重心:つま先の外側
● ポイント:背中、肘、膝、中指、薬指
● 動作:肩と腰のラインが同時に動く(パラレルタイプ)
● 選手:王貞治、タイガー・ウッズ、高橋尚子、ウサイン・ボルト、ロナウジーニョ、アンドレ・アガシ
B1 重心がかかとの内側タイプ(パラレルタイプ)
● 重心:かかとの内側
● ポイント:首の後ろ、へそ裏、手首、人差し指、中指
● 動作:肩と腰のラインが同時に動く(パラレルタイプ)
● 選手:長嶋茂雄、野茂英雄、室伏広治、朝原宣治、村上幸史
B2 重心がかかとの外側タイプ(クロスタイプ)
● 重心:かかとの外側
● ポイント:首の付け根、へそ、手首、中指、薬指
● 動作:肩と腰のラインがねじれて動く(クロスタイプ)
● 選手:松井秀喜、デビッド・ベッカム、野口みずき、為末大
4つのタイプを分ける3つの分類法
① A・B分類法
A1・A2 (重心が前)
B1・B2(重心が後ろ)
② 1・2分類法
A1・B1(重心が内側)
A2・B2(重心が外側)
③ クロス・パラレル分類法
クロスタイプ A1・B2
パラレルタイプ A2・B1
AタイプとBタイプの違い
Aタイプ
地面に安定して立っているときに、土踏まずのつま先側に重心が来る人です。
その重心に膝、みぞおちが載ると安定します。
Bタイプ
地面に安定して立っているときに、土踏まずのかかと側に重心が来る人です。
その重心に首の付け根、股関節を載せると安定します。
1タイプと2タイプの違い
1タイプ
肩から肘までの腕が、自動的に内側(内旋)に回転する。もしくは回転しながら体の内側、中央に向かって圧縮をかけるような形で動作の準備をしていく。1タイプの人は、立っているときに、両足の内側で地面をしっかりと捉えていくという特徴があります。
2タイプ
動作の初動の時に自動的に体の外側(外旋)に回転していくのが特徴です。
2タイプの人が地面をとらえるときに、脚が外側へ開いている構造上、足が外側気味に地面を捉えます。
実際の動作を行う場合
このタイプの特徴を意識して行わなくても、動作前の構えでセットして、その後の動作は特に意識せず動くのが不自然な動きにならないと考えます。
足の場合
1タイプ:足の内側に意識をもって構える
2タイプ:足の外側に意識をもって構える
腕の場合
1タイプ:腕を閉じるよう意識して構える
2タイプ:腕を開くよう意識して構える
クロスタイプとパラレルタイプの違い
クロスタイプ(A1・B2)
身体の前面、特に腹筋を意識して動作する。
左右対角の上半身と下半身を連動させ、身体をひねるような動作によって重心を移動させる。
実際の動作の場面
肩や背中に動きの感覚がある。
足を踏ん張る場合、指も使い足の裏をフラットに使う。
パラレルタイプ(A2・B1)
身体の後面、特に背筋を意識して動作する。
左右同側の上半身と下半身を連動させ、平行動作によって重心を移動させる。
実際の動作の場面
胸から腹部に動きの感覚がある。
足を踏ん張る場合、指よりも土踏まずで踏ん張る感覚がある。
フィジカルデザインは、プロスポーツ選手と研究を続けているノウハウが豊富にあります。また、貴重な練習時間などに影響しないよう夜間営業しておりますので、ぜひご検討くださいますようよろしくお願いいたします。