首の痛みの原因とその対応
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なぜ首が痛くなるのですか
動きの不足分や安定を補う
首の骨(頸椎:けいつい)は、腰椎や胸椎といった背骨よりも可動範囲が大きいため、どの方向へも非常に大きく動かすことができます。しかし、背骨の硬さや姿勢悪化によって上半身が自由に動きにくい状態になると、日常の動作で首を過剰に動かさなければならなかったり、安定のために過剰な硬さをつくる必要が出てきます。これらの過剰な負担の積み重ねは徐々に痛みへと発展していきます。
姿勢の悪化も影響します
背中や腰が丸くなった姿勢は、頭が前方に飛び出たような姿勢となるため、首には非常に高いストレスがかかってきます。首の痛みの多くは、頭の位置など姿勢の問題、胸郭や股関節の硬さ、さらには肩甲骨や腕の状態といった問題が関係しています。そのまま適切な対応がなされないと、首へのストレスが長期にわたることで骨の変形も助長し神経症状が出てくることもあります。
首の特徴
首の解剖学
首は7つの骨(頸椎:けいつい)で構成されています。横から見るとやや前方にカーブしており、体重の10~15%もある頭を支えています。頭の重心は首の骨の上ではなく、首の骨よりもやや前にあるため、頭が前に突き出た姿勢になりやすいという不利な特徴があります。
スポーツに有利な頭の位置
頭の重心位置がやや前方にあることは首への負担を考えるとマイナスの要素だと考えられるかもしれませんが、体重が前に載りやすいことを意味しています。前方に重心があることは重力を有利に活用することができるため、前方に走ることが多いスポーツの場面や日常生活において非常に動作効率が良く有利に働いています。
頭の位置は全身に影響する
全身に影響する頭の位置
例えば、背中が丸くなると頭が前方に突き出た姿勢になり、また、頭が前に突き出ても背中が丸くなります。これらは、姿勢が悪くなった場合にもできるだけ効率よくバランスが保てるよう、重心の位置を自動的に調節しているのです。
姿勢の悪化は痛みに関係する
カラダの変化に応じて自動的に姿勢を調節されることは素晴らしいのですが、一か所の変化が体幹や骨盤を介して全身に影響を及ぼすため、結果的に一部の関節や組織に過剰なストレスを与え硬さができてきます。なかなかコリが治らない、筋肉の張りが抜けないと思われることが多いと思いますが、このような姿勢の変化によって悪循環を起こしているのです。
手のシビレは要注意
シビレは神経が関係する
首の痛みは、多くの場合、頭が前方に突き出るなどの姿勢の悪化や体幹などの運動範囲の減少により筋肉や関節などにストレスがかかることで痛みが出ると説明いたしましたが、痛みの他に、手や指にのシビレが出る場合があります。シビレが出現する場合神経が関わっている可能性がるため正確な状態を確認するためにも病院受診をおすすめします。
首の影響で手にしびれが出る
首の関節の間からは手や腕の神経が出ているため、シビレが伴う場合には神経が圧迫されている可能性があります。手のシビレが強くなると箸がうまく使えなくなったり、ボタンを留めるのが難しくなったりしてきます。手のシビレが出る場合は、早めに対処し神経への損傷を予防していく必要があります。
まとめ
1.首は動く範囲が大きいがストレスがかかりやすい
2.頭の重心の位置により頭が前に突き出た姿勢になりやすい
3.姿勢の悪化や体幹の動きが減少することで炎症を起こしやすい
4.姿勢の悪化は全身に影響し痛みの悪循環を起こす
5.手のシビレは神経が関係している
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