野球肩がなぜ治らないのか|広島スポーツ整体フィジカルデザイン

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野球肩がなぜ治らないのか|広島スポーツ整体フィジカルデザイン

整形外科で「異常なし」と言われたのに、なぜ投げると痛いのか。

その答えは「痛みの出ている場所と、痛みの原因となっている場所が別である」ことにあります。このページでは、野球肩が長引く本当の理由と、フィジカルデザインのアプローチを理学療法士の視点から解説します。

POINT

野球肩は「安静」では治らない

整形外科でレントゲンを撮り、「異常なし」と言われた。湿布をもらい、しばらく安静にするよう指示された。でも、何週間経っても、何ヶ月経っても、投げると痛い。この経験をしたことがある選手は、非常に多いです。

結論から言います。安静にしても野球肩が治らないのは、原因が肩にないからです。

投球は、足・股関節・体幹・肩甲骨・肩関節・腕が連動して初めて成立する全身運動です。どこか一箇所の動きが悪くなると、その負担がすべて肩に集中します。肩だけを休ませても、原因となっている部位が改善されない限り、投げるたびに肩は同じダメージを受け続けます。痛みの出ている場所と、痛みの原因となっている場所は、別のことがほとんどです。

REASON

整形外科で治らなかった、本当の理由

「異常なし」は「治っている」という意味ではない

整形外科はレントゲンやMRIで骨・靭帯・腱の損傷を診断し、手術が必要かどうかを判断する場所です。「異常なし」という診断は、「手術が不要な状態」を意味します。投球できる状態に戻っているという意味ではありません。

整形外科の役割は、緊急性の高い損傷を見逃さないことです。その役割は非常に重要ですが、「なぜ痛みが出るのか」「どう動けば投げられるか」という問いに答えることは、専門が異なります。

投球動作は、スポーツに特化した知識が必要

ピッチングは非常に複雑な全身運動です。足の踏み込みから始まり、股関節の回旋、骨盤の動き、体幹のしなり、肩甲骨の安定、そして腕の加速と減速まで、非常に短時間で全身が連動します。この動作のどこに問題があるかを特定するには、投球動作そのものへの深い理解が必要です。

日常動作の回復を専門とする環境では、そこまでの評価は難しいのが実情です。これは批判ではなく、専門領域の違いです。

CAUSE

野球肩の本当の原因

肩だけを診ていても、治らない理由

投球動作は、下半身から始まります。足で地面を踏み込み、股関節が回旋し、骨盤が動き、体幹がしなり、その力が肩・腕へと伝わっていきます。この連動がうまく機能しているとき、肩への負担は最小限に抑えられます。

しかし股関節の動きが硬くなったり、体幹が不安定になったりすると、下半身で作るべき力が作れなくなります。その結果、腕だけで投げようとする動作になり、肩周囲の筋肉に過剰な負担がかかり続けます。肩は「結果として痛んでいる場所」であることがほとんどです。

なぜ股関節や体幹が硬くなるのか

練習量の多い選手ほど、脚や体幹に疲労が蓄積します。走り込みやウエイトトレーニングの疲労が抜けきらないまま投球を続けると、股関節の可動域が少しずつ失われていきます。

本人は「肩が痛い」と感じていますが、身体の中では股関節・体幹・肩甲骨の連動が崩れ、最終的に肩が限界を超えているという状態が多く見られます。真面目に練習している選手ほど、このパターンで来院されます。

EXAMPLE

改善事例

CASE

夏の大会直前、治らなかったエースが投球練習に戻るまで

高校3年生のエースピッチャー。夏の地方大会予選を前に、投球時の肩の痛みで全力投球ができなくなっていました。整形外科では異常なしと診断され、しばらく安静にするよう言われていましたが、改善しないまま時間だけが過ぎていました。先輩選手がフィジカルデザインで改善したという話を聞き、来院されました。

評価でわかったこと

肩そのものよりも、全身の連動に大きな問題がありました。トレーニングや走り込みの疲労が蓄積し、股関節の動きが非常に硬くなっていました。体幹の回旋も制限され、上半身と下半身がうまく連動できていない状態です。下半身で力を作れないため、腕だけで投げるしかない状態になっており、その結果、肩の後ろ側や周囲の筋肉が過剰に緊張し、腕を上げることも難しくなっていました。

フィジカルデザインのアプローチ

股関節・脊柱・肩甲骨・肩関節など全身の可動域を、初回で段階的に回復させました。可動域が戻ったところで、骨盤の回旋・体幹のしなり・重心の使い方を確認しながら、実際の投球動作につなげていきました。

改善後

施術後、キャッチボールから開始し問題なく行えました。その後、投球練習へと段階的に移行し、復帰することができました。長期間かけて崩れた動作パターンを1回で完全に学習し直すことは難しいですが、「投げられる身体の状態」に戻すことは初回から可能な場合もあります。

APPROACH

フィジカルデザインのアプローチ

初回から、全身を評価する

来院されたら、まず「何に困っているか」「いつからどんな経過か」「今どこまで投げられているか」を丁寧に確認します。痛みの場所だけでなく、練習環境・トレーニング歴・身体の使い方の癖まで把握した上で評価を始めます。

評価では、重心の位置・左右のバランス・体幹の安定性・股関節から肩関節まで各部位の可動域と筋肉の反応を順番に確認していきます。どこに問題があるかを特定するスピードは、他院とは大きく異なります。

可動域は、当日に回復させる

制限のある関節の可動域は、その日のうちにフルの動きまで回復させることができます。電気治療やマッサージで様子を見るのではなく、原因となっている部位に直接アプローチし、投球動作につながる身体の状態に戻していきます。

痛みが取れたあとが、本当のスタート

痛みが改善したら終わりではありません。痛みのない身体でより高いパフォーマンスを発揮するためには、投球動作そのものを見直す必要があります。重心の使い方・骨盤の回旋・体幹のしなりを選手と一緒に確認しながら、競技力の向上まで伴走します。

 

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