トレーニングの前に知っておきたいポイント
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トレーニングの前に知っておきたいポイント
トレーニングとは何か
スポーツ選手にとってトレーニングとは非常に幅広い意味合いがあります。筋肉に刺激を入れ筋力を上げるものだけでなく、瞬発を向上させるもの、持久力を向上させるもの、敏捷性を向上させるもの、技術を向上させるものなど目的によって選択することが出来ます。
トレーニングをレーシングカーで例えるならば、レースで勝つための車両作りの過程と同様で、単純に馬力だけを上げても相手に勝つことはできません。しっかりとした目的と計画が重要になります。
筋肉を大きくすることが目的ではない
スポーツ選手のトレーニングというと、筋肉を大きくして力強いカラダを目指したい気持ちになるかもしれませんが、筋肉を大きくしてもパフォーマンスが向上しないことは多々あります。筋肉が発達した選手が最強であるならば、どのスポーツにおいてもボディービルダーのように筋肉隆々の方が最強になるからです。「筋肉の大きさ = パフォーマンスの向上」ではないことに注意が必要です。
トレーニングは様々な要素が必要になる
レーシングカーにおいても、単にエンジンの排気量・馬力を上げ、軽量化し、サスペンションを固めることで速く走れれば簡単なのですが、実際の車両作りは非常に複雑です。まず走行するサーキットに合わせてギアの選択、エンジンレスポンス、コーナーやブレーキに対しての車高調整、バネレート・ショックの調整、タイヤの選択、空力調整等トータル的にバランスをとるのが非常に難しいのです。
スポーツ選手のカラダも同様で、パフォーマンスを高めていくためには、各関節の安定性、それに対する筋力、関節のしなやかさ、バランスコントロール、瞬発力、呼吸機能、持久力など様々な要素を考慮してカラダを組み上げていく必要があります。
トレーニングの要素(レーシングカーとの比較)
車両の要素 : トレーニング要素
車体剛性の向上 : インナーマッスルによる安定性
車体の軽量化 : 体脂肪の減少
排気量アップ : 筋肉量の増加
ターボ : 瞬発力・スピード増強
エンジンの位置 : 骨盤・胸郭等の重心位置
エンジンオイル : 組織間の運動抵抗軽減
トルクアップ : 筋力(求心性収縮)の向上
パワーアップ : 瞬発力・スピードの向上
高回転化 : 関節可動域向上・組織の運動抵抗軽減
低燃費化 : 持久力向上・組織の運動抵抗軽減
サスペンション : 衝撃吸収・重心位置の決定
エアクリーナー : 吸気・心肺・横隔膜機能向上
マフラー : 呼気・心肺・横隔膜機能向上
ブレーキ性能 : 筋力(遠心性収縮)の向上
空気抵抗 : ポジション姿勢・戦術
オーバーホール : 定期的なメンテナンス・ストレッチ等
ガソリン : バランスの取れた適切な食事
コンピューター : 動作制御・効率の良い動きの獲得
テスト走行 : 日頃の練習による確認・練習・修正
運転技術向上 : 運動理論・技術力の向上
メカニック : スポーツ治療・トレーニングの専門家
パフォーマンスの向上に必要な要素
スポーツにおけるパフォーマンスの要素は、①筋力トレーニング、②専門的トレーニング、③技術的トレーニングが存在します。監督やコーチなどから、それぞれのトレーニング要素を様々な組み合わせで取り組まれていることが多いと思いますが、筋力トレーニングは最も基礎的なトレーニングであるため、筋力トレーニングだけではパフォーマンスの向上は見込めないことがお分かりだと思います。
基礎筋力トレーニング
筋力トレーニングは、スポーツ競技を余裕をもって行えるように、競技で使われる重要な筋肉に刺激を加えていきます。トレーニングの目的によって負荷の重さ・動作を繰り返す回数・セット数を変えてトレーニングをすすめます。
専門的トレーニング
専門的トレーニングは、基礎筋力トレーニングで鍛えた筋肉を、実際の競技で使うことが出来るようスポーツ動作に近づけたトレーニングになります。そのため、競技ではどのような動きが必要になるのか、どのような動きを強化する必要があるのか明確でなければなりません。
技術的トレーニング
技術的トレーニングは、スポーツ競技で行われる動作そのままの動きのトレーニングになります。効率の良い動きで高いパフォーマンスが得られるよう、重心の動かし方・関節の動かし方・各部分との連動等を繰り返しカラダになじませていきます。
メンテナンス・ケア
メンテナンス・ケアはトレーニングには含まれないかもしれませんが、トレーニング以上に重要な要素となります。まず関節が動かなければ筋力も発揮することが難しくなり力に頼った動きとなりパフォーマンスの低下、痛みへとつながります。またトレーニングを積み重ねることによってもカラダが様々な変化を続けますのでメンテナンスを行い適切な状態に戻すことが必要になります。
トレーニングの目的を明確に
まずはトレーニングを行う前に、どのようなプレーや動きを改善していきたいか、それらを明確にしながら、理想の状態を突き詰めていきます。分かればわかるほど奥が深く終わりがないですが、そこから得られたものは確実に蓄積され、スポーツをさらに魅力的なものにします。
フィジカルデザインは、プロスポーツ選手と研究を続けているノウハウが豊富にあります。また、貴重な練習時間などに影響しないよう夜間営業しておりますので、ぜひご検討くださいますようよろしくお願いいたします。