スポーツに必要なコンディションの考え方
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全てを決定するコンディション
最も重要となるコンディション
カラダをどのような状態に調整しておくかということは、スポーツ選手にとって最も重要であると考えています。
そのため、スポーツ選手のコンディション調整は細心の注意を払いながらすすめていく必要があります。
なぜなら、あなたが理想とするパフォーマンスを発揮できるか否かは、最終的にカラダをどのようなコンディションにセットするかでほぼ決まるといっても過言ではないからです。
コンディションは常に変化する
スポーツ選手は、どのような体調や状況であっても安定した結果を求められます。
そうした結果を出すために、あなたは努力を惜しまず、毎日ハードな練習やトレーニングを行っています。
しかし安定した結果を得るのはそう簡単ではありません。なぜなら、あなたのコンディションは常に変化しており、例え昨日と同じことを行ったつもりでも、実際は異なるものになっている可能性が高いからです。
安定した結果を出すためには
あなたが試合などで安定した結果を出すためには、コンディションは常に変化していることを認識し、その変化に合わせた柔軟な対応をしていくことが必要です。
例えば、コンディションの再調整、技術・知識の習得、練習・トレーニング内容、戦略、メンタルなど多数ありますが、そうした要素を日々の変化に合わせ「どう積み重ねていくか」ということが非常に重要になってくるのです。
カラダの動き全てを自分でコントロールできない
動きの多くは無意識で行われる
通常、スポーツで行う動作は自分でコントロールしていると思われています。
しかし、歩行をはじめとする様々な動作は、神経の反射や各部の連動によって行われているため、全身運動のほとんどが無意識的に行われています。
仮に細かな動きまで意識するととたんにぎこちない動きになったりするのはこのためです。
意識した動きはぎこちない
あなたがコントロールしていると思っている動作の多くは、実は神経にコントロールされているため、ある程度イメージするだけで同じような動作を無理なく繰り返すことができます。
しかし、指導者などから動きを指摘され意識的に修正しようとすると、ぎこちない動きになることがあります。
カラダの動きを意識的に細かくコントロールしながら何度も繰り返すことは現実的には不可能なのです。動きを力でコントロールしようとすると全身の連動のタイミングが失われてしまいやすいからです。
効率の良い動きが選択される
どのような動作であっても、動作感覚や運動のイメージ・運動方向・スピード・関節の安定性、柔軟性・発揮される筋力・各部との連動といった様々な要素が複雑に組み合わされることにより、無数にある運動パターンの中から、現状で最も効率的なものが選択されるシステムになっています。
これが無理のない動きです。いくら姿勢が悪くても現在のコンディションで最も効率的な動きが自動的に選択されています。
作った動きではパフォーマンスは上がらない
確かに、フォームを意識的に修正したり、筋肉の力を調節して動きをコントロールすることは可能です。
しかし、そのような場合、どうしても作られた動きであるため、カラダの一部に過剰な力が入ってしまったり、スムーズで効率的な動きが失われ、鋭い動作を繰り返すことは難しくなります。
これでは試合において、相手を圧倒するようなパフォーマンスを発揮することは難しくなります。
無理することで不調になっていないか
スムーズな動きが確立できていなければ、試合で安定した結果を出すことが難しくなっていきます。
例えば「いつも試合の立ち上がりが悪い」「試合の後半で崩れてくる」「コントロールが悪い」「ピンチを乗り切れない」「試合中に疲れる」「筋肉が張ってくる」といったことが必ず起きてきます。
このようなことは何かが無理をしているため起こってきます。
良いコンディションが安定を生む
スポーツ選手が常に安定した結果を出していくためには、全身を調和させ無理なくスムーズに動くことができるコンディションに調整しておくことが非常に重要となってくるのです。
またスムーズに動けることがコンディションを維持することにもつながり、安定した試合結果を得ることにもつながるのです。
思い通りに動けないとき
意図的に作った動き
指導者からフォームを修正するよう指導された場合、意図的に動作の修正をすることは可能です。
しかし、その場でフォームや姿勢、動作の修正を行えたとしても、本来それらを可能にするコンディションの状態でなければ、全身で表現されるような、滑らかでキレのある力強いパフォーマンスを出すことはできません。
無理な制御は故障の原因にも
筋肉の力で運動方向やスピードを修正したものは「手投げ・手打ち」といったぎこちない動きになりやすく、効率の悪い動きになってしまうため、正確で安定した動作を繰り返せないだけでなく、コンディションのさらなる悪化や、パフォーマンスの低下、痛みおよび故障の原因になることもあります。
力で制御しようと考えない
あなたがイメージ通りに動けない場合、トレーニングが不十分で筋力が不足していると考えるのではなく、まずはコンディションが十分に調整されているのか、無理なく自然に動けているのかを確認していただきたいと思います。
強力な力はコントロールしにくい
例えば、レーシングカーの強力なエンジン出力に対し、サスペンション、ブレーキ、タイヤ、ボディーといった車を構成している各部のセッティングが整っていなければ、タイムを出すどころか、真っ直ぐに走らせるのにも苦労すると思いますが、それをドライビングテクニックで修正してもライバルには勝つことができません。これらのことはあなたのカラダも共通して言えることです。
コンディションにこだわる
あなたが思い通りに動けないときには、意識的に動きを作るのではなく、まずは気持ちよくストレスなく動けるように、全身のコンディション調整にこだわっていただきたいのです。
筋肉の緊張や張りがみられるとき
筋肉の硬さは全身状態を表す
筋肉が硬く柔軟性の低下がみられる場合、多くの方は筋肉の状態が良くないと考え、それらを緩めようと試みます。
しかし、一部の筋肉がいつも硬く張りが取れない場合、単に疲労によって筋肉が硬くなったと考えるのではなく、身体のシステムに問題が生じていると考える必要があります。
筋肉が硬くなるのは理由がある
一部の筋肉が硬くなっている場合、その筋肉が悪いわけではありません。身体のバランスを保つことや、様々な動作を行うために、その筋肉が過剰に頑張る必要があるから硬さが生じているのです。
そのため、硬くなっている筋肉をマッサージやストレッチなどで緩めたとしても、数時間もしないうちにまた元に戻ってしまいます。このような対処は原因に対処した根本的な対応ではありません。
必ず全身を修正していく視点
スポーツにおけるコンディショニングでは、硬くなっている場所を緩めてしまうのではなく、一部分だけにストレスがかかってしまう原因、例えばバランス、安定性、反応の遅れ、左右の非対称などを再調整できるよう全身を修正していく視点が必要です。しかし、これはスポーツの動きやカラダに対する専門的な知識や技術も必要になってきます。
一部分の修正だけでは身体が混乱する
一部分の修正は簡単だが
コンディションが整っていない原因を把握せず、硬くなっている筋肉を緩めた状態にすることや、筋力が発揮できないといって強化すること、フォーム、姿勢など全身の動きの一部分だけをみて「ここが悪い」と見た目を部分的に修正することは可能ですが、故意的に作った動きではパフォーマンスの向上は望めません。
カラダのシステムに混乱を与えない
全身状態を把握せず硬くなった筋肉を緩めたり、筋力強化することは可能ですが、このような調整は全身の調和を崩すことになり、スポーツに必要な動きのシステムに混乱を与え、パフォーマンス向上しない原因にもなります。これらは普通に行われていることかもしれませんが、スポーツ選手が行うべきである本来のコンディショニングではないと考えています。
筋力が発揮できないのも理由がある
筋力が思うように発揮できないことがあると思いますが、これは単に筋力が低下したのではなく、コンディションの変化により、体重のコントロール、関節の安定性、動作パターンなどの問題などにより、筋力を発揮することが難しくなったという原因が隠されています。一部分を表面的に修正したり強化てもなかなか求めている状態や動きにならないのはこのためです。
カラダのコンディションを再構築する
身体の動きを構成する要素、例えば身体からの動作感覚、関節の動き、バランス、重心コントロール、呼吸、筋肉の収縮感覚、皮膚や筋膜の滑走、精神機能、技術といった、様々な要素に働きかけることによって、目的の動作に必要なコンディションを再構築し、新たな動きのシステムを内面から構成していけば、あなたが必要とする最高のパフォーマンスは得やすくなるでしょう。
本来のコンディションとは
現状を明確にし対応する
あなたに求められているコンディショニングとは、日々変化しているカラダの状態をはじめ、競技における技術、精神面の変化、あるいは今後の戦略的な考えなどを明確にしながら、求めている動作感覚と実際の動きが異なる原因を見出し、高い技術や最高のパフォーマンスを安定して発揮することができる身体環境を構築していくことだと考えています。
フィジカルデザインは、プロスポーツ選手と研究を続けているノウハウが豊富にあります。また、貴重な練習時間などに影響しないよう夜間営業しておりますので、ぜひご検討くださいますようよろしくお願いいたします。