足の疲労骨折(中足骨疲労骨折)
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足の疲労骨折とは
スポーツの疲労骨折の中で最も多い
走ることが多いスポーツ選手において「足の甲が痛くなかなか治まらない」という訴えがあれば、中足骨疲労骨折(ちゅうそくこつひろうこっせつ)が疑われます。
足の甲の痛みを訴えられ当店にお越しいただいたお客様の中にも毎年数件みられます。転倒など明らかな要因があって痛みが出るものとは異なるので、痛みがあっても骨折と思われず見過ごされることが多いです。
疲労骨折が起きやすい場所
足の甲には中足骨という骨があります。足首が曲がりにくい状態でランニングやジャンプを行うと、中足骨に直接大きな力が繰り返し加わるため、疲労骨折が生じやすくなります。第2及び第3中足骨に多く、次いで第4中足骨に多くみられます。
疲労骨折が多いスポーツ種目
種目においては陸上競技の短距離・長距離、跳躍、バスケットボール、バレーボール、剣道などで多くみられます。第5中足骨の疲労骨折はJones(ジョーンズ)骨折と呼ばれ、サッカーで多くみられます。第2中足骨の疲労骨折はポワントポジションを繰り返すバレエダンサーなどに好発します。
発症しやすい年齢
中足骨の疲労骨折は、骨成長期の選手、特に10歳くらい~高校生が疲労骨折になりやすい年齢とされていますが、種目や運動量、柔軟性などの状況により成人でも生じる場合があります。
症状
疲労骨折の症状
普段はあまり強い痛みが出現しないので、疲労骨折していると認識できない場合が多々あります。また、疲労骨折があっても皮下出血や熱をもったり大きな腫れが起きないので発見が遅れる原因となっています。
普段は痛みがないことが多い
普段の動きの中で痛みを伴うことは少ないのですが、ジャンプや走ったりなど激しく動いたときに痛みを感じることが多いです。稀に痛みのある部位が腫れたりする場合があります。
疲労骨折の症状
大きな衝撃が加わったなど明らかな原因がないのに、痛みがなかなか治まらず軽度の腫れがあるような場合疲労骨折が疑われるので病院受診をおすすめいたします。初期の段階ではレントゲン検査でも確認が難しい場合もあるため、確定診断する場合はMRI検査を行う場合もあります。
疲労骨折の治療
原因を解決すれば比較的早く回復する
整形外科的には、疲労骨折の治療は特別に行うことはなく、病院において疲労骨折の治癒は一般的に1.5~2か月のスポーツ活動の中止で治ると言われています。しかし、私の臨床上の経験では、全身状態を改善することで3週間程度で痛みがなくなりスポーツ復帰される方が多いです。
足部に負担をかけない
基本的には疲労骨折が生じた部位に負担をかけないことが重要です。痛みがある状態で、無理に練習を続けてしまうと、骨折が治りにくい「難治性骨折」や「偽関節」となる場合があるようです。その場合、手術が必要となる場合もありますので注意が必要です。
疲労骨折の予防
疲労骨折がなぜ起こるのか
疲労骨折は足関節や足部を構成している細かな骨の動きが不足し、足が地面からの衝撃をうまく吸収できなくなって生じてきます。要するに足によるショックアブゾーバー(衝撃吸収)の機能が低下し、地面からの衝撃が骨にダイレクトに伝わり続けその衝撃が骨の耐久性を超えてしまったのです。
疲労骨折の原因を考える
疲労骨折はその名の通り疲労の蓄積が原因であると考えられることが多いですが、疲労骨折を予防するためには、なぜ足に過剰な負担がかかり続けたのかという原因を理解しておくことが重要になります。
なぜ足関節が固くなるのか
足部の関節が硬くなるのは体幹・股関節の機能低下が疑われます。本来走ったり、ジャンプなどの推進力は主に股関節が行うのですが、体幹の安定性低下がある場合、その安定性を補うために股関節の硬さが生じてきます。
他の機能を頑張って補っている
股関節の機能低下がある場合、大殿筋やハムストリングスといった強力な筋肉の活動が弱くなります。そうすると、その不足した筋力を補うために、腓腹筋・ヒラメ筋といった比較的小さな筋肉を使う比率が高くなってきます。このような積み重ねは足に過剰な負担が生じ、足の硬さが生まれる原因となっていきます。
疲労骨折の予防
疲労骨折を予防するには、疲労を蓄積しないようにメンテナンスしていくことが必要になりますが、コンディションの変化によって一部分に負担がかかっている場合は必ず全身状態を改善していく必要があります。
体幹や股関節の機能を改善する場合、専門的な知識が必要な場合もあります。あなたが短期間で痛みを改善するためには必ず全身状態を把握できるスポーツ治療の専門家に相談することをおすすめします。
フィジカルデザインは、プロスポーツ選手と研究を続けているノウハウが豊富にあります。また、貴重な練習時間などに影響しないよう夜間営業しておりますので、ぜひご検討くださいますようよろしくお願いいたします。