腰痛の原因とその対応
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腰痛症と痛み
腰痛症は最も多くみられる症状
腰痛は生涯の中で最も経験することが多い症状の1つになります。厚生労働省の平成28年の調査によると、腰痛は男性が訴えられる症状の中で最も多く、女性においては2番目に多いという結果になっています。また年齢も問わず非常に多くみられる腰痛ですが、原因に対し適切な対応を行えば短期間で改善が見込めます。
腰痛症は増加傾向にある
腰痛症は現代におけるパソコンやスマホなどを用いた日常生活をはじめ、仕事内容、スポーツ、生活習慣、心理的ストレスなどとも密接に関係しているため、日常のカラダの使い方や、長時間どのような姿勢になっているかなどを意識してみるのが解決のヒントになることも多々あります。
腰痛の原因も様々です
腰痛でお悩みの方は非常に多くみられますが、同じ腰の痛みの訴えでも痛みの原因は一人ひとりが異なります。痛みが出たのは「疲れていたから」「年齢のせい」「寝方が悪かったから」と考え我慢される方もありますが、痛みが長引く場合は原因が解決できていません。無理せずしっかりと原因を把握して再発を予防しておくことが大切です。
カラダからの救援信号を受け止める
腰の痛みや違和感はあなたのカラダの変化を知らせる救援信号ですので決して悪いものではありません。カラダからの救援信号を受け止めて早めに対処すれば痛みも短期間で改善します。痛み止めなどを用いカラダからの救援信号を無視することによって、痛みを慢性化させたり状態を悪化させないようにしていきましょう。
腰痛症の原因
腰痛の原因は一人ひとり異なる
私たちが日ごろ経験するような腰痛も、痛みの場所や全身状態によって原因は一人ひとり異なるため、腰痛の治療を難しくさせている要因になっています。例えレントゲンで骨の異常が認められたとしても、全身の変化と痛みの関係を詳しく分析して痛みの原因を予測していく必要があります。
腰痛を改善するには全身状態を把握する
病院で処方されるシップやマッサージを行っても改善が見込めない場合もあります。それは痛みの原因となっているカラダの変化が解決していないからです。なかなか改善が見込めない場合、同じ治療を行っても改善は見込めません。このような場合、全身状態を把握し対処できる治療の専門家に依頼することが必要となります。
病院で原因を特定できない腰痛
一般的に私たちが多く経験するカラダが変化したことによる腰痛は、骨に異常が認められないため、診察において「加齢、ストレス、仕事、スポーツ」などが原因なので、やめないと痛みが治りませんよと言われることも少なくないようです。しかしカラダの変化から腰痛の原因を特定し修正することができればすぐに痛みは改善していきますのでご安心ください。
多く経験する腰痛は筋肉や筋膜によるもの
一般的に私たちが経験することの多い腰痛は「筋・筋膜性腰痛症(きんきんまくせいようつうしょう)」です。レントゲン検査で骨に問題がなく、日常生活、仕事、スポーツ活動などを積み重ねたことによりカラダが変化し、腰周囲の筋肉や筋膜といった組織に過剰な負担がかかり痛みが出たものとなります。
腰痛の本当の原因は何か?
腰に痛みが出ているので痛みの原因は腰だと思いがちですが、本当の痛みの原因は腰だけではないことが多いです。なぜ腰だけに過剰な負担がかかったのか、そこに本当の原因が隠されています。特に腰は胸郭や股関節の動きと密接に関係しているため、全身の変化を見極め原因を適切に修正することができれば痛みは改善します。
腰はカラダにとって最も重要
カラダにとって腰は最も重要な場所であるといっても過言ではありません。なぜなら腰は上半身と下半身をつなぎ合わせ、動きの安定性を提供したり、効率の良い動きを実現するために必ず必要となる場所だからです。
痛みがあれば連動が妨げられる
痛みやコンディションの不調があると全身の連動を用いることが難しいため、動作の効率は大きく低下してしまいパフォーマンスが失われます。動作の効率が悪ければそれだけ無駄な筋力を使ことになるため、疲労も早くその蓄積も増大するため姿勢などの変化も起こしやすく痛みも慢性化しやすくなります。
原因が解決できれば改善します
腰痛には原因があります
腰痛の原因は、あなたが長年にわたり色々な仕事、家事、日常生活、スポーツなどを一生懸命頑張ってこられ、全身のいくつかの場所が思うように動かせなくなっている場所に隠されています。痛みがある腰だけが悪いのではありません。腰痛が治らないとお悩みの方は股関節や胸郭など、全身に複数ある原因を明確にしていく必要があります。
頑張らなくてもよい状態に戻す
痛みを改善するためには、痛みが出ている場所だけの対応では不十分です。必ず全身との関連をみながら、どうして腰に負担がかかるようになったのかという原因を探り、腰が頑張らなくてもよい状態に調整していかなくてはなりません。根本的な改善と予防を行い、腰の痛みが出ないカラダを目指しましょう。
カラダは消耗品ではありません
腰の痛みを放っておくことは、カラダを消耗品扱いしていることになります。あなたのカラダは使い捨てではありません。生活していれば、どうしても仕事、家事、日常生活などによって様々な負担がかかってきますが、カラダのわずかな変化を見逃さず、早めの対応をしていけばいつまでも健康的な心身を維持することができるのです。
腰痛のメカニズム
腰痛は使いすぎだと考えられている
一般的に、腰痛の原因としてまず挙げられるのが、使い過ぎによるものです。生活の中で腰を使いすぎたため炎症を起こし痛みが出てきたというものです。病院を受診されるとこのように説明されることも多いと思いますが、それは結果的に腰痛になっているだけで本当の原因ではありません。
腰の使い過ぎだけが原因ではない
ストレッチやマッサージを試みても痛みが思うように改善しないことも多いと思います。これは筋肉の硬さがだけが原因ではないということを表しています。確かに腰に張りがある場合はマッサージを行った時は楽になるかもしれませんが、しばらくするとすぐに硬さが戻り痛みが出ることも多いと思います。このように筋肉をマッサージしても再び痛みが出てくるのは他にも原因があるからなのです。
腰だけが頑張るのはなぜか
カラダが無理なく動くことができていれば、腰だけに負担がかるということはありません。しかし、「背中が丸くなっている」「体が傾いている」「股関節が曲がらない」といった状態が定着すると体幹が不安定になるため、カラダは安定した動作をするために腰を過剰に緊張させ努力していることがあります。
過剰な緊張も限界がくれば痛みとなる
要するにカラダが不安定になっていると、なんとか「安定」させようと腰を硬くして頑張ってくれているのです。しかし、腰だけがいくら頑張っても全身を安定させることはできません。そこから仕事やスポーツ活動などを行えば腰はさらに硬くなり、疲労を積み重ねてしまいます。そして腰の疲労も限界に近づくと組織の損傷を防ぐため痛みを出して危険を知らせてくれるのです。これが腰痛のメカニズムです。
痛みは腰が壊れるのを防いでいる
多くの方が、痛みが出ている場所、腰痛であれば「腰が悪い」「腰が弱い」と思われるかもしれませんが、腰以外の場所に根本的な原因が隠されています。腰痛の「痛み」は決して悪いものではなく、腰が壊れるのを防ぐために痛みを出しているのにすぎません。痛みを我慢せず早めに対処していきましょう。
代表的な腰痛
1.筋・筋膜性腰痛症
腰やお尻周囲の痛みが主な症状で、一般的に腰痛症されるのが筋・筋膜性腰痛症(きんきんまくせいようつうしょう)です。筋肉や筋膜からの痛みによるもので、レントゲンやMRIの検査で特に異常はなく、あしに「しびれ」などの神経症状がない腰痛になります。
腰の周囲に疲労物質が蓄積することによって硬さや痛みがみられます。また、神経への血行障害や結合組織の増殖による組織の癒着も痛みの原因と考えられます。これらは放っておくと炎症、血行障害、痛みといった腰痛の悪循環をつくっていきやすくなります。
2.腰椎分離症・腰椎すべり症
腰椎分離・すべり症は、成長期に生じる背骨の疲労骨折の一種となります。通常は6~12歳くらいの時に行われた激しいスポーツ活動により腰椎へ過剰な負荷がかかり発症しますが、その時に必ずしも激しい腰痛が出るとは限らないため早期発見が難しいとされています。分離・すべり症は腰が反っている方に生じやすいです。
診断は、レントゲンによって腰椎の関節突起の亀裂が認められます。症状は腰痛が主体で、体を後ろにそらすと腰痛が強くなります。また、あしに沿って痛みが出ることがあります。スポーツ種目別には、ハンドボール、バドミントン、バスケットボール、レスリング、ラグビーなどのコンタクトスポーツに特に多くみられます。
3.椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、腰椎の椎間版の中にある髄核が後方に押し出されることにより神経を圧迫したものになります。腰の痛み・お尻やあしにかけての痛み・シビレ(坐骨神経痛)が生じるのが特徴です。
スポーツ活動による腰へのストレスが原因の1つであるとして考えられています。脚への痛みやシビレがあるかどうかが診断のポイントとなります。ヘルニアは腰が丸くなっている方に生じやすいです。
腰痛を改善するために
痛みの原因を探らなければ解決しない
突然、腰に強い痛みが出てしまった場合には起き上がることや、歩くことも難しくなると思います。このような時には無理をせず安静にしておくことも必要だと思います。しかし、安静にしていて痛みが落ち着いても、腰痛の原因が解決されていなければ競技復帰後に腰痛が再発するなど問題の解決になりません。腰痛を治すためには、なぜ痛みが出たのかその根本的な原因を特定して改善を図っていくことが重要になってきます。
痛み止めを用いても根本的に解決しない
痛みは、あなたのカラダの異常を知らせる警報ですので、その警報装置が「なぜ」作動したのか原因を特定しなければなりません。例えば、火災が起きた時に火元を特定せず、いきなり火災報知器のスイッチを切ることはしないと思います。これと同様で、痛みの原因を特定せずに「痛み止めの薬」や「痛み止めの注射」をしてもますます被害を広げるばかりで問題解決にはなりません。
全身状態のチェック
腰痛を改善するためには、まず全身状態を確認して「関節が動きにくい場所」「左右の差がある場所」「バランスの反応」「姿勢の変化」「腰部の安定性」などをみていく必要があります。ご自分ではなかなか難しいと思われます。
全身的な変化を総合的に分析する
カラダの動きを詳細に確認すると必ず左右差や、あまりにも動かない場所が出てくると思いますので、それらを総合的に分析して痛みの原因を探っていくことになります。
しかし、痛みの原因を特定することは容易ではありません。痛みが同じ場所に出ていたとしても、その原因は1人ひとりが異なるからです。ですが、痛みの原因に適切に対処することができれば必ず痛みは改善していきます。
①腰の動き
腰が反っているか、丸くなっているか、左右に偏っていないか
②骨盤の動き
骨盤が前に傾いているか、後ろに傾いているか、左右へ傾いていないか、骨盤が開いていないか
③股関節の動き
膝を胸のほうまで近づけて股関節が曲げられるか、腰が反らずに股関節を後ろに伸ばせるか、内側にしっかり曲げられるか、外にしっかり広げられるか、ひざを伸ばしたまま股関節を曲げ脚を上げられるか
④骨盤・体幹の動き
後ろを振り向けるぐらいしっかりと骨盤・体幹は回るか、左右へ傾いていないか、腕がしっかりと挙げられるか
腰痛の予防方法
股関節と体幹をコントロールできているか
腰痛を予防するためには、筋力の強さや柔軟性がどれだけ優れているかではなく、柔軟性をもった股関節と体幹を適切にコントロールするインナーマッスルの能力が非常に重要となってきます。筋力をつけて腹筋や背筋を固めるのではなく、どれだけ動いても腰に負担がかからない全身状態に調整していくことが最も重要になってきます。そのためには特に股関節や体幹の柔軟性とインナーマッスルの反応を呼び起こさなくてはなりません。
硬さが出るのにも理由がある
カラダの柔軟性が維持できない理由は非常にシンプルです。硬さがあるカラダは、動きの中で安定を図るためにその硬さが必要になっているのです。本来、大きな筋肉は動きを必要とする時だけ積極的に活動してほしいのですが、何らかの原因でカラダの安定性が保てない方は、すでにインナーマッスルが活動しにくくなっています。インナーマッスルが機能しなくなると、それを補うように大きな筋肉が「関節の安定」と「動き」を同時に提供しながら働く必要があるのです。
効率の悪いカラダは硬さを生む
「関節の安定」と「動き」を同時に提供しながら働くことは非常に効率が悪く、例えるならば「車のブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる状態」と同様です。カラダを安定させるために筋肉には余分な力ばかりが入り、思うように動くことができません。カラダが硬くなかなか柔軟性が得られないというのはこのような状態が続いているからなのです。
早く解決するためには専門家に相談する
腰痛があれば本来のパフォーマンスを発揮することができないため、一日も早く腰痛を改善したいと思われるでしょう。しかし、本当の意味で腰痛を改善するためには、全身状態を把握する専門的な知識や技術が必要となります。 早期に痛みを改善するためには、カラダの全身状態を把握して適切に対応することができる痛み改善の専門家にご相談されることをおすすめいたします。
あなたの心とカラダの健康を長持ちさせるサイクル
心や体の変化に気付く
痛みを予防するためには「最近疲れている」「頑張りすぎている」「腰の張りが出てきた」といった心とカラダの救援信号に気付くことが大切です。自分のカラダに目を向け状態の変化を知ることが改善をすすめていくために重要となります。
早めに対応していく
心やカラダの変化に気付いたら、腰の違和感や痛みを放置せず、あなたのカラダをいたわってあげましょう。フィジカルデザインは365日、夜間遅くまで、土日祭日も営業しておりますのでお気軽にご予約ください。
楽になる
あなたのカラダが楽になれば、心の状態も改善します。 あなたのカラダから出された救援信号で、心とカラダを救うことができるのです。カラダが健康になれば精神的にも非常に強くなれます。
腰の痛みに悩まない生活
早く対応できれば、それだけ回復が早くなり、痛みに悩まない生活を手に入れることができます。痛みが出ていなくてもあなたのカラダは常に変化しています。健康を保っていくためには定期的にメンテナンスを行い、今後も健康的な状態を維持していきましょう。
フィジカルデザインは、徹底的に痛みの原因について研究を続けており、短期間で改善するためのノウハウが豊富にあります。また、貴重な練習時間などに影響しないよう夜間営業しておりますので、ぜひご検討くださいますようよろしくお願いいたします。