体幹と姿勢の関係

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姿勢が悪いと言われるのですが



姿勢は様々なポーツのフォームや動き、あるいは痛みなどに関係するため、多くの方が興味を持たれているのではないかと思います。しかし、良い姿勢を保つことが良いことだと分かっていても、ふと気が付くといつもの姿勢に戻っています。

また、日本人は小さなころから「背中が丸い」「背筋を伸ばして」と言われることが多いため、胸を張ることが良い姿勢だと思われている方も多いと思いまが、必ずしもそうではありません。

確かに、自然な無意識の状態で、いわゆる良い姿勢を保てるのは理想ですが、なかなか実現できていないのが現状ではないでしょうか。では、なぜ良い状態を保つことが難しいのでしょうか。それは、あなたの身体が理想的な姿勢を実現するための基礎が整っていないため難しいのです。

さらに、理想的な姿勢を一時的に保てたとしても、明日には崩れている可能性もあります。スポーツ選手の方は特に実感されていると思いますが、昨日まで調子良かったのに、今日は全然ダメということが多々あると思います。

これは、あなたの身体が試合、練習、トレーニング、ストレス、日常生活などで様々な刺激を受けて常に変化しているため、身体の状態と自分の感覚が異なってくることに原因があります。

そうした身体の変化を見逃さないようにするためには、自分の身体と真剣に向き合うことと、身体の変化に対して定期的なメンテナンスが必要です。それだけ理想的な状態を保っていくためには努力を必要とします。




どういった姿勢が良いのでしょうか


多くの方が求められている「良い姿勢」とは、どういった姿勢なのでしょうか。背筋がピンと伸びた姿勢が良い姿勢だと言われる声が多いと思います。しかし、多くの方が背筋を伸ばしても5分も保てないと思います。何か他の事に気を取られたらまた元に戻っているはずです。

これは、あなたにとって背筋を伸ばすことは「良い姿勢ではない」ということを示しています。変なことを言うと思われるでしょうが、これは、あなたの身体の状態が背筋を伸ばせる状態ではないので、努力しなければ姿勢が保てないのです。

努力しなければならない姿勢は、筋肉を使って無理やりに理想的な姿勢に近づけただけであって、本物ではないのです。

「良い姿勢」について結論を申しますと、だれにも共通した良い姿勢というものはありません。一人ひとり身長、体重、体型、筋肉量、骨格、柔軟性、身体の使い方などが異なるため、誰もに対して「この姿勢を目指しましょう」ということは言えないのです。

しかし、あなたにとって理想的な姿勢というものは存在します。
ここでそれを説明することはできませんが、身体の状態を1つひとつ紐解いていくと全身の調和を図ることができてきます。

フィジカルデザインでは、その理想的な姿勢を獲得するために、痛みの改善や身体の調整を行っているわけではないのですが、痛みがないように、また動きやすい状態に調整を行っていきますと、自然に理想的な姿勢を獲得することになっていきます。

  

 

 

なぜ姿勢が悪くなるのでしょうか



あなたにとって理想的な姿勢を獲得するためには、どれだけ体幹の「インナーマッスル」を活動させやすい状態にしておくかにつきると思います。インナーマッスルとは関節を安定させその動きを細かくコントロールしている筋肉で、良い姿勢を保つためにも、スポーツを行う時にも欠かせません。

体幹の安定を図っている「インナーマッスル」が適切に働けるかどうかは、筋力の強さではなく、どれだけ滑らかに動きやすい身体かどうかに大きく関係しています。

全身が力むことなく滑らかに動くことができなければ、どうしても大きな筋肉(アウターマッスル)による強力な力を用いて動かなくてはならないためインナーマッスルの活動が抑えられてしまいます。

また、体幹を安定させている「インナーマッスル」は、身体が適切な状態に保たれている時、つまり身体がねじれたり、傾いたり、丸まっていない時に活動が大きくなると研究報告されています。しかし、常に身体を適切な状態に保つのは上記で申しあげている通り至難の業です。

その理由の一つに「重力」があります。通常、立っている時に自分の身体が重いなと感じることはないと思いますが、あなたの身体には常に重力がかかっています。
さらに上半身の重心は背骨の前にあるため、常に背中を丸めるような力が加わっているのです。

そのため年齢を重ねるに伴い、背骨のカーブの変化は胸椎から生じるとの報告もあります。これは、生活習慣などにより体幹の安定性が低下し、重力に対抗して上半身を起こす能力が低下したものと考えられます。

年齢を重ねると共に生じる「尿もれ・残尿感」などの問題は、姿勢が崩れることにより体幹の機能が弱化することに原因があり、体幹の安定化筋へのトレーニングにより痛みの改善がみられるとともに、「尿もれ・残尿感」も同時に改善されることはよくみられます。

話しがそれましたが、体幹の安定性が低下している場合、姿勢を適切に保つということが難しいという特徴がみられます。このような場合、身体を安定させる筋肉であるインナーマッスルによる姿勢の調節が困難なため、骨や靭帯、筋膜に寄り掛かった状態、すなわち体幹を丸めた姿勢、あるいは反らした姿勢のどちらかになっている場合が多くみられます。

姿勢を正しましょうと、背中を真っ直ぐにしてみたり、腰痛体操などの指導をされますが、体幹を安定させるインナーマッスルが働きにくい状態になっているため、姿勢を正そうとしても、腰や背中の筋肉、また腹筋などを過剰に収縮させた努力的な姿勢となり短時間しか維持ができません。

また、体幹を安定して動かせない場合、運動を行う時に姿勢やバランスの調節が難しいということがあります。例えば、投球を行う場合、体幹の回旋や伸展動作が不十分なため、肩関節への過剰なストレスを招いていることが多くみられます。

さらに走ったり、ジャンプなどで股関節の筋力な筋肉である大腿四頭筋や大殿筋あるいはハムストリングスなどを強く使った場合、股関節の力に体幹が負けて腰が崩れてしまう場合もみられます。

また、体幹の安定性は呼吸にも関係しており呼吸にも影響を及ぼします。
体幹が重力に負けて背中の丸みを強めた姿勢では胸郭が十分に開かないため、息を吸うことが難しくなります。逆に体幹(背中)を反らした状態では、息を吐くことが難しくなります。

どちらの場合でも、崩れている姿勢を維持するために、腹筋や広背筋など強力な筋肉までもが過剰に働いている場合が多く、通常の呼吸においても、努力的となり、呼吸をすることで身体が動揺したりすることとなります。  


フィジカルデザインは、プロスポーツ選手と研究を続けているノウハウが豊富にあります。
また、貴重な練習時間などに影響しないよう夜間営業しておりますので、ぜひご検討くださいますようよろしくお願いいたします。

 

 

 

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